息をかぞえて

禅・こころとからだ

たのしそうな修禅寺

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静岡の修善寺温泉に行ってきました。東京でも温泉の出るスーパー銭湯にはよく行くのですが、お湯の「度数」がやはり全然ちがいますね。発泡酒芋焼酎くらい違います。修善寺の湯は濃くて熱くて体の芯に来ます。おかげで疲れがすっかりとれました( ´ ▽ ` )ノ

この温泉街の真ん中に「修禅寺」というお寺がありまして、弘法大師こと空海が開いたと言われています。のぞいてみたらなかなか個性的なお寺だったので、写真をカシャカシャ撮ってきました。上の2枚は神社でおなじみの手水場ですが「大師の湯」と。「飲むことができます」と。

 

チョロチョロ出てる水にふれてみると、これが温かい! ふつう手水は冷たいので面食らいますよ。しかもわざわざ「飲めます」と。せっかく来たんだろう? 飲んできな!と言わんばかりの、おもてなし感。ふつうここって「浄めの場」のはずですが、「温泉街なんだからいいじゃないか」くらいの寛大さというかな。空海イズム全開というか。そもそも修善寺温泉じたいが、空海が掘り当てたと伝えられてるんですよね。一説にはうどんを発明したり、鍼灸を中国から持ち帰ったり、刀の上を歩く大道芸を持ち帰ったりと、空海ってよくわかんないけど楽しそうな人です。

 

と思っていたら今はここ、空海真言宗じゃないんですね(´Д` ) 後に臨済宗となり、曹洞宗となり、今では曹洞宗の禅寺となっているようです。それにともない寺号も「修禅寺」になったと(地名は修善寺のまま)。なんですけど今でも護摩を焚いて祈祷をしたりと真言宗の伝統も残してるようで、うーんカオス。

禅寺といえばモノクロの質素な印象があったので、なかなかのカルチャーショックでした。おみくじまでありましたしね。

 

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マインドフルネス瞑想のイベントも行なっているようで、地元だったら行ってみたかったです。ウェブを見てみたら、住職さんが殺処分になるところだった柴犬を保護した話とかも出てきたり。。。U^ェ^U

 

古くからの、ありがたい教えもいいんですけどね。

 

さとりや解脱という大きな目標をもって坐禅に励むことも大事だけど、ちいさな命を救うとか、イベントをひらくとか。そういう現世的なことを実行してくことも、とても大事なんだなあと。このお寺、地蔵や石仏のセンスもとても良くってね。参禅したわけではないけど、楽しいひとときをすごすことができました。

 

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