息をかぞえて

禅・こころとからだ

やさしさにチューニングする

つまらないことで腹が立ちます。どうでもいいことでクヨクヨする。たぶんどれも、ものごとがうまくいってる時はスルーできてる出来事です。

 

すわると少しらくになりますね。出来事との(心理的な)距離がすこし空く。直撃を受けなくなるし、考えを(近視眼的に)いじくり回さなくなる。自分の思いどおりにならなかった出来事に対して、うさを晴らそうとか、リベンジしてやろうという気が起きにくくなる。

 

「ちくしょー!」の声が遠くなっていきます。いらだちや怒りがしずまり、悲観的でなくなる。

 

呼吸に意識をあわせていくと、じょじょにズレがおさまり、やがてぴったり合うところに来ます。ギターの弦を張り替え、つまみをいじって、「ああここだ」とチューニングが合った時の感じ。無音の「A」がポーン...と鳴る感じ。間違いない、気持ちのよい静けさです。

 

イライラもクヨクヨも場違いな感じ。肩身がせまそう(._.)

 

こころが楽器だとして、チューニングが狂ってる状態が「いらだち」だったり「落ち込み」だったりするのかもしれません。

 

チューニングが合ってる状態は? 「やさしさ」なんだろうなあ。外側の状況がどうであれ、「ものごとがうまくいってる時」と同じようなゆとり? 寛大さがある。

 

Nothing's gonna change my world~🎶な感じです。なにものにも左右されない。我をはって自分の正しさを主張する、ではないです。あのジリジリ焦げるような感覚はもうない。ほの明るくて静かです。外側の出来事にも内なる雑念にも左右されない「やさしさ」の感覚をおぼえて帰ってきます。

 

長持ちするようになるといいなあ。