息をかぞえて

禅・こころとからだ

坐禅

『沈黙』『原初のヨーガ』おすすめの本2冊

267日ぶりの更新、のようです。 新型コロナ禍、なかなか治まらないですね。坐禅会もヨーガ教室もずっと休みつづきですが(感染者数減のタイミングでたま〜に行けてます)、あろうことか東京オリンピック開催とか、いままでのコロナ対策をすべて帳消しにする暴…

坐禅のことは坐禅にきけ

新型コロナウイルスの影響で、坐禅会が春からずっと休みになっていて、週に一度、同じ曜日、同じ時間に、先生と参加者ですわることにはなっているのですが、都合が合わない週もあり、どうしたものかと思っています。 Zoomを使うという感じでもなく。 特に独…

こころを体に閉じこめない

東京は雪です。春分はすぎていますが、この冬やっと雪らしい雪がふった気もします。土曜日曜と、新型ウィルス感染拡大防止のため、外出をひかえるお達しが出ていることもあり、気持ちはどうしても内向きに。どんより重くなりがちです。 これをよんでいる人の…

自分発、で生きていく。

気分というのは明るいものであれ暗いものであれ、人々の心に「共鳴」を起こすところがあります。前回の記事では、いま世界を騒がせている新型ウィルスにかけて、人々の間で恐怖心が「感染」していると表現しました。それは一種の「集団ヒステリー」であると…

(告知)塩澤賢一ヨーガ講座@擇木道場10/10〜

このたび(株)サンガ主催で、塩澤賢一先生のヨーガ講座(全3回)をおこなうことになりました。 1回約3時間(休憩あり)、実技中心、最後に瞑想の時間を設けます。 https://samgha.co.jp/samgha-club 瞑想のためのヨーガというか、「よりらくに、気持ちよく、す…

すべてを失っても、なくならないもの

ブログの更新頻度はめっきり落ちましたが、坐禅とヨーガ瞑想は順調につづいています。 以前は接心や合宿で数日すわりつづけて訪れていた心身の状態が、朝の20〜30分で訪れています(そこからが本番で、まだまだですけど)。 聖心会の青木義子先生、アーディヨ…

塩澤賢一インタビュー(サンガジャパンvol32)

5/1(水)発行の仏教専門誌「サンガジャパンvol32(特集・身体と瞑想)」にて、ヨーガ行者の塩澤賢一先生のインタビューが掲載されています。取材と構成を担当させていただきました。20000字のロングインタビューで、読みごたえのあるものになっています。タイト…

「見える」が映っているところ

前回からの続きで、なかなか理解してもらえない感覚かもしれないんですけど、さいきん「見える」ってすごいことだなあと思うようになってきています。 「聞こえる」「さわれる」「味わえる」「においがする」も。 「寒い」とか「熱い」と感じられることも。 …

我々はどこで「見ている」のか?

「こころの声を聴く時」にもつながる疑問なんですけど、記憶を思い出している時、そのイメージの映像って、我々はどこで見てるんでしょうね? 「記憶やイメージが思い浮かぶ時、それはどこに映っているのか?」でもいいんですけど。 こころの中? 頭の中? …

自分が「自分の最悪の敵」となる時

「君には自分というものがない!」とよく叱られていたので、がんばって「自分」なるものを獲得しなきゃと「自我の確立」にいそしんできました。20代後半あたりから。ちょっと遅いですけど。でもいっとき「自分探し」ということばが流行していたので、まわり…

結局のところ、自分とは何か?

坐禅とヨーガの瞑想をぼちぼちと続けていて、僕の中でまだはっきりしていないのが「自分」です。「結局のところ、自分とは何なのか?」2018年もそろそろ終わりますが、去年同様、今年も持ち越しそうな課題です。 「寒い」「暑い」「痛い」などの「感覚」は刺…

自分のよりどころ、世界の中心。

自分のよりどころと世界の中心はおなじところで、そこを呼吸でさぐり、定めていくのが坐禅であり、瞑想なのだと思います。 最初のうちははっきりしないと思いますが、初心者だろうが短時間であろうが、禅や瞑想をやってる人、やってる時は、みんな必ずなんと…

もうひとつの深呼吸

鼻呼吸で、吸って、止まって、吐く。吸って、止まって、吐く。吸って、止まって。。。禅や瞑想での呼吸の基本だと思いますが、どこをめざして吸うのか? 坐禅では最初に上体を倒して体内(肺や気道かな)の空気を外に出し、出きったところで自然に入ってくる空…

善悪はポイントカードのように

トランプと金正恩の握手、いざ目にするとやはりビックリでした。韓国の大統領とのツーショットも信じられませんでしたが、それ以上のインパクト。文大統領は以前から「融和路線」の印象があったけど、トランプは「アメリカ最後の大統領\(^o^)/ 」と揶揄さ…

結跏趺坐できた!

坐禅を始めてもうすぐ10年になりますが、結跏趺坐ですわれるようになりました。 これ、基本のすわりかたなので、みんな脚が痛いの我慢して、ここから始めるのが普通なのでしょうが(笑)。 僕、足腰の関節が固すぎて、ガマンもなにも、組めなかったんですよね…

心の自然な状態〜禅とヨーガと瞑想と

坐禅とハタヨーガと瞑想。禅は青木義子先生(聖心会/三宝禅)の指導のもと、ヨーガと瞑想は塩澤賢一先生(アーディー・ヨーガ)の指導のもとに行なっています。全体的な指導は禅が隔週で、ヨーガが週1〜2回。最近はヨーガと瞑想の方が優勢になっていますね。 す…

最近のすわり

最近すわるのが楽になった気がします。ヴィパッサナー瞑想の合宿から1ヶ月。合宿ではいくつかの新たな身体感覚と意識の変容を経験することができたのですが、それらがならされ、まとまってきたのかもしれません。 それまでに塩澤先生のヨーガで「仕込み」が…

「心の闇」は暗くない

東京はまさかの雪。変わりやすい天気が続いています。晴れたりくもったり雨がふったり。こころも天気みたいだなとよく思います。ゆううつな曇り空が続くと「鬱」ということになるのでしょうか。ずっと晴れだと「躁」なのかな。晴れたり曇ったりでちょうどい…

ティク・ナット・ハン『ブッダの <気づき> の瞑想』

前回からの続きです。ヴィパッサナー瞑想の合宿で聴いたゴエンカ氏の講話。心身の感覚と瞑想の仕組み、その関係性について初めて聞く話があったので(今後の修行に希望を与えてくれる話で、驚いたというか嬉しかったので)、その元ネタを知りたくて仏教や瞑想…

呼吸の容量が増える

ヨーガの成果だと思うのですが、最近みぞおちが開きました。 今までグシャッと潰れてたのが、グググッと内側からのびてくる感じ。数年前、武術の稽古をしていた時も似た経験はあったのですが、今回は範囲が大幅に広がりました。前回がテニスボール大なら、今…

星空

禅にかぎらず何でもそうだと思うのですが、始めた頃の動機とはまた別のテーマが、続けていくうちに出てくると思います。国民的マンガとなった『ドラゴンボール』も、最初は世界にちらばる球を集める「冒険マンガ」でしたが、いつしか魔族や宇宙人から地球を…

「毒親」のその先。

なぜすわるか? 僕の場合、そもそものきっかけは親との関係だったように思います。表面上は「何不自由ない家庭」だったけど、コミュニケーションがなかった。親は家庭や子供を管理することばかり考えていて、檻に閉じ込められているようだった。感情を自由に…

なだらかな息、ぶつからない心。

ずっと晴れ続きでしたが、うす曇りの空。ぐっと冷え、ここ国分寺では粉雪もぱらつきました。一年さいごの日、冬めいてきた感があります。 今年は学び多き年でした。特に塩澤賢一先生のヨーガから多くのことを学びました。ここ数年マイペースで続けていた坐禅…

相手にせず、邪魔にせず。

坐禅中やってくる雑念に対して、「相手にせず、邪魔にせず」ということが言われます。青木先生が何年も口ぐせのように言っているので、僕の中でも当たり前のこととして定着してきました。 日によって雑念の多い時少ない時、気になる時気にならない時があるの…

とある坐禅会

ひさしぶりに見ず知らずの坐禅会に行ってみました。寺や禅堂ではなく、外国人のカトリック神父さんが主宰されている会です。 カトリックの「空気」ってあるのだなあと思いました。場の空気ね。やわらかいヴェールで包まれているような。ただ静かなだけではな…

Imagine no possessions?

m.youtube.com ジョン・レノン「イマジン」に"Imagine no possessions"という一節があります。「所有できるものはないのだと思いなさい」といったところでしょうか。歌の原案者といわれるオノ・ヨーコ風にいうなら。ヨーコさんの著書を見ると、幼いころに仏…

「無門関提唱」山本玄峰

Amazonで古本を入手しました。箱無しということで相場の半額くらい。本そのものは書き込みも汚れもなく美品です。いい買い物をしました。箱を読むわけじゃないですからね。 「無門関」とは公案集で、「提唱」とは公案についての解説みたいなものです。本書は…

タンポポのようにすわる

塩澤賢一先生に教わっているヨーガの影響大、なのですが、さいきん反跏趺坐や安楽坐(スカアーサナ)を組んですわっていると、植物のような身体感覚が出てくるようになりました。 背骨が伸びると茎が空に伸びていく感じ。両脚と坐骨が落ち着くと葉っぱが広がっ…

山本玄峰老師その2

玄峰老師が住職をつとめていた三島の龍澤寺は、江戸時代にかの白隠禅師が再興した寺で、老師は「白隠の再来」とも言われていたようです。 仏教誌の「大法輪」だったと思いますが、図書館でみつけたバックナンバーに良い記事がありました。「白隠による示衆(…

山本玄峰老師

前回の続きです。うなぎの桜家さんに飾られていた山本玄峰老師(1866-1961)のもうひとつの書「母」。年を重ねるほどアリガタ久奈る? 希ガスとかの変換ミスではありません( ´Д`) 昔の人は当て字をよく使ったとか。「年をかさねるほど、ありがたくなる」ですね…