息をかぞえて

禅・こころとからだ

サンガくらぶ番外編 塩澤賢一3連続ヨーガ講座(第1回のおさらい)

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サンガくらぶ番外編 塩澤賢一3連続ヨーガ講座「呼吸をしずめ、心をしずめる」の第1回が、さる10月10日(木)におこなわれました。私もアシスタント的な役割で参加させていただきました。

3時間の講座ということで、はじまる前は長丁場を予想していたのですが、いざやってみると「あっという間!」というのが正直な感想でした。予定していたプログラムの一番大事なところは伝えられたと思いますが、より詳しく、よりわかりやすく、となると、どんどん時間がなくなっていくものですね。ペース配分や事前配布する資料など、次回以降、工夫、改良していければと思っています。よろしくお願いします。

おさらいがてら、ブログでも伝えられそうな情報を、ひとつふたつ紹介します。

 

講座では、瞑想前の準備運動的なものをいくつか行なったのですが、そのひとつがコレです。

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1 まっすぐに立ち、両足をそろえて軽く膝をまげ、つま先を可能な範囲で横にひらきます。(※「軽く膝をまげ」の要素が初稿では抜けていたので、10/22に加筆しました。大変失礼致しました)

2 両手を腰にあて、背骨がまがらないよう意識して、膝を上下に屈伸します。

 

この時の「背骨の感じ」を覚えておくと、腰椎も骨盤もちょうど良い角度になり、結跏趺坐などの坐法でも楽にすわれるとのこと。自分でおこなう腰椎の調整、といったところでしょうか。むずかしいものではないので、坐禅や瞑想の前にぜひやってみてください。

(個人差はあるようですが、これで座布団を二つ折りにしたものをお尻に敷くと、とても良い状態ですわれるようです。坐禅用の丸い坐蒲だと、角度がつきすぎて腰椎に負担がかかり、腰痛の原因にもなるのでおすすめできないとのこと。私も坐禅の時は、なるべく低い坐蒲を選ぶようにしています)

 

もうひとつは瞑想時の呼吸のリズム。禅でも行なわれている「数息観」(一から十まで数えることで、呼吸の出入りを自覚する)を例に行ないました。吸うのも吐くのも鼻で行ないます。

「ひとーつ」と、終盤にピークが来るように、ゆっくりと吐いていきます。

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「ひとー…」で吐ききると、「つ」でスッと息が、自然に入ってくる感じです。「ふたーつ」「みーっつ」と同じ要領でおこない、呼吸のリズムに気づいていきます。息の波に乗ることで、気張らなくても瞑想がつづくようになります。

 

塩澤先生いわく、「かぞえる」という行為は馬鹿にできなくて、人間の精神活動の元型にあたるのだとか。以下は私の解釈になりますが、その「かぞえる」という行為を、自覚の手がかりに使うことで、精神や意識の源流に近づくことも、容易になるのかもしれません。

 

この後参加者全員で15分の数息観を行ないましたが、塩澤先生はこんなことも言ってました。

「数をかぞえていて、途中でわからなくなることもあります。そしたら、『ひとーつ』にまたかえってください。これは一般のビジネスや仕事と違うので、はずれた時に、絶対自分を責めてはならないものなんです。『集中力がきれた(だからダメだ)』、そういうことを言っちゃいけないんです。すなおに、ただもどるだけです。『あ、ここで失敗した』、そういうことを言うのは普通の生活です。瞑想はそれとはちがうので、何の気配もなく、もう一度『ひとーつ』にかえります」

 

次回は11月7日(木)。プラーナヤーマ(呼吸法)を中心に行ないます。1回からの参加も可能ですので、興味のある方はいらしてください。

https://samgha.co.jp/samgha-club