息をかぞえて

禅・こころとからだ

「無門関提唱」山本玄峰

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Amazonで古本を入手しました。箱無しということで相場の半額くらい。本そのものは書き込みも汚れもなく美品です。いい買い物をしました。箱を読むわけじゃないですからね。

 

「無門関」とは公案集で、「提唱」とは公案についての解説みたいなものです。本書は、山本玄峰老師が昭和30年から33年にかけて三島の龍澤寺で行なった「無門関」の提唱が再録されています。

 

いままで手にとった禅の書籍で圧倒的に一番です。言葉がどんどん入ってくる。昔の人の言葉なのになぜか全然古くない。「禅の修行って、公案って、そういうことなんだな!?」の連続です。でもだからといって、すべてをすぐには呑み込めないのがまた凄いところ。問いが問いのまま、ずしんと残っていきます。知的な理解を許しません。

 

 

だからレビューが書けない(笑)。

 

 

指導者について坐禅はしてるけど、公案がいまいちピンとこない人、漢文が漢字だらけで苦手な人(僕です)に絶対おすすめです。生きた言葉がダイレクトに入ってきます。こういう本は絶版にしちゃいけないと思うな。

 

ちょうどいま青木義子先生のもとで「無門関」をやっているので、最高のタイミングで出会うことができました。 

 

本っていいですね。いまは直接会えない人でも、目の前にいるようです。